8年ほど使用したサーバをぼちぼち置き換えようという事で、省電力なデスクトップPCを組もうかなと思っていた矢先、Minisforum「UM560」という良い感じ小型PCが発売されたので速攻購入しました。カスタマイズは「メモリ 16GB」「SSD 512GB」となります。ベアボーンにするとOSが付かない割に値引きがそこまで大きくないので、この組み合わせが一番お得なのではないでしょうか。
給電がUSB-C PD (Power Delivery)
UM560最大の特徴と言えば、電源の供給がUSB-C PD (Power Delivery)である事でしょう。いわゆる省電力ノートPCでは当たり前ではありますが、デスクトップPCでこの給電方式はありそうでなかったポイントです。
65WのGaN電源アダプターが付属していますが、非常に小さく取り回しが良いです。その気になればモバイルバッテリーでも駆動可能でしょう。
拡張性も十分
小型PCという事で気になる拡張性ですが、なかなか充実しています。前面にはヘッドホン端子とUSB-C x 2 (うち一つはディスプレイ出力専用) が実装されています。ディスプレイ出力専用という点が液タブを使用する方にとっては気になる点かもしれません(データと映像を1本でやり取り出来ない)。
背面は給電用のUSB-C PD (ディスプレイ出力兼)、2.5G LAN、USB3 x 2、HDMI x 2、USB2 x 2があります。LANが2.5Gなのはサーバ用途としては嬉しいところです。
また無線系としては「無線LAN (WiFi6)」「Bluetooth (LMP 5.2 (0xb))」が実装されており、2022年8月時点では最新に近いバージョンとなります。
AMD Ryzen 5 5625U は十分にパワフル
筆者はサーバ用途で購入したので性能はそこまで追求していませんでしたが、購入時にWindow11がプリインストールされていましたので試しに使用してみたところ、4K環境でも非常にサクサク動作してました。youtubeで4K動画などの再生も試してみましたが余裕をもって再生出来ています。
参考までにこれまで使用していたサーバに載っていたCPU「intel Core i3 4130T」と比較してみました。(参考 : AMD Ryzen 5 5625U vs Intel Core i3-4130T @ 2.90GHz [cpubenchmark.net] by PassMark Software)
シングルスレッドで2倍弱、マルチスレッドで5倍弱の性能、それでいて消費電力は半分以下になっています。9年前のCPUと比べるのも酷ではありますが、時代の流れを感じます。
カスタマイズは若干難ありか
本PCは内部に2.5インチのストレージを増設することが可能です。サーバ内のファイル置き場として使用するため増設を試みました。
まずは本体底のねじを外し、蓋を開けてみます。M.2 SSD (intel SSD 660p) とメモリ(Kingston CBD32D4S2S1MF-8) 2枚が見えます。
で、取り外した蓋の裏側に2.5インチのSSDを取り付け可能なのですが、ここで一つ問題が。
2.5インチSSDを取り付けた状態で蓋を閉めようとすると、M.2 SSDに装着されているヒートシンクと干渉しきっちり閉まりません・・・。使用した2.5インチSSDは「Crucial MX500」とド定番のSSDなのですが・・・。
仕方ないのでM.2 SSDをヒートシンク無しでも発熱の少ない「Crucial P2」に差し替える事にしました。「intel 660p」でも多分大丈夫だとは思いますが、Windows11プリインストールされており、メインPCトラブルの際に臨時で使えそうなのでこちらは残すことにしました。
Ubuntuの導入は驚くほどすんなり
Ubuntu 22.04 LTS をインストールしてみましたが、有線LAN/無線LAN/Bluetooth等はインストール直後にしっかり認識しており、追加のドライバインストールを行うことなく使用出来ました。これはうれしい誤算です。発売直後のPCにUbuntuを入れるとLANドライバが無くてネットワークが使えない、なんてのは結構ありますので・・・。4K表示もOKですし音楽再生も問題ありません。
Docker入れて旧サーバからWordpress等をお引越し、無事今ご覧になっている本Webサーバが稼働しております。
というわけで「Minisforum UM560」のレビューでした。小型で性能も高く、消費電力低い、取り回しも良いと今のところいいこと尽くめではありますが、ストレージの増設トラブル、また電源やファンの品質については若干不安が残るところではあります。以前のサーバは8年間動き続けていましたので、果たして同じ年数動き続ける事が出来るか、ひとまず様子見と行きます。
Minisforum UM560 製品ページ
はじめまして
2週間ほど前に私もUM560(SSD512GB、メモリ16GB、win11)をアマゾンで購入しました。現在のところ快適に使っています。
新しい製品のためか拡張まで行ったレビューが少ない中で、写真付きのこの記事はとても参考になります。ありがとうございます。
私もSATAの内臓SSDを増設しようと思っているのですがヒートシンクが干渉する件が気になっています。
この干渉はCrucial MX500ではなく別の2.5インチSSDを使ったとしても起きそうなことでしょうか。ド定番のMX500の寸法が標準的なものより大きいとは考えにくいので、もしかしたらM2. SSDのヒートシンクが付いている限り必ず干渉してしまうような予感がしています。(M.2 SSDのヒートシンクは設計段階では考慮されていなかったとか。)
まとまりのないコメントになってしまいすいません。内臓SSDの増設についておすすめの型番や干渉対策について何かアドバイスいただけませんでしょうか。推測でも構いません。どうぞよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
MX500は2.5インチSSDの中では薄い部類(7mm)ですので、これより薄いSSDは恐らく無いかなと・・・。
標準で装着されていたM.2 SSD用ヒートシンクも厚さ2mm程度と薄型なので、干渉は避けられないかと思います。
干渉対策は・・・M.2 SSD側のヒートシンクを外すしかないかなぁというのが正直なところです。
使い方にもよりますが、基本的には「普通に使用していれば」発熱で壊れるような事は無いかと。
アドバイスありがとうございます。
やはりヒートシンクをつけていると干渉しそうですか。
海外サイトでレビューを探してみたところ同じように2.5インチSSDの増設で干渉するという情報がありました。
もう少し薄いヒートシンクに付け替えれば干渉しないかもと考えていたのですが標準で付いているヒートシンクがそこそこ薄型なのですね。
いろいろとはっきりしてすっきりしました。ヒートシンクを外すか、無難に外付けにするか考えてみます。
どうもありがとうございました。
ヒートシンクの厚さを図ってみたところ2.5mm程度でした。
熱伝導シートも挟まっておりさらにゴムバンドが巻かれていますので、
基盤やメモリ等含んだもっとも厚いの部分で7.5mm程あります。
これで蓋が2mm程浮きますのでなかなか厳しいですね><
私もUM560(SSD512GB、メモリ16GB、win11)を購入し、mx500 1TBを購入しようと考えており、とても参考になりました。
蓋が2mm浮く点ですか、動作としてはそのままでも問題ないのでしょうか?
浮いたままでも動作自体はOKです。
ものすごく気になるとは思いますけど・・・(笑)
ありがとうございました。
本体は予約販売 22年11月上旬発送予定で、まだ届いていません。SSD増設については、物が届いてから慎重に考えたいと思います。
あれ?普通に閉まったよ?
蓋の方向変えてみるとか?
あら、ホントですか?
蓋の向きは90度変えるとネジが合わなくないです?
またSATAのケーブルが短いので物理的に届かないと思うんですが・・・。
サイレント仕様変更でもしたかな・・・
mx500 500GBを購入し、無事に締まりました‼
写真を見る限り、M.2 SSD側のヒートシンクが薄くなっていますので、仰るとおり、サイレント仕様変更だと考えられます‼
おお~もともとのヒートシンクも相当薄い方だと思ってましたが・・・
銅板みたいなヒートシンクですかね??
今のところヒートシンク無しでトラブってはないですけど
ちょっと興味あるのでポチってみます(笑)