筆者は俗にいうApple信者ではありませんが、iPhone、iPad、Apple Watch、MacBook Proを所有していると言うとほぼ間違いなく信者扱いされます。自覚のないヤバい信者ということなのでしょうか・・・。
で、先日AppleからCPUをARMアーキテクチャに置き換えた新型Macが発表されました。信者ではない筆者はもちろん全く興味が無かったのですが、手元の「Macbook Pro 13-inch Late 2016」とのベンチマーク差を見て絶望し、気がついたら「M1 Macbook Air 2020」をポチってしまいました(Proは5万円程で売却しました\(^o^)/)。
さて、いざ使い始めると早くも致命的な事に気が付きます(ウソです、買う前から知ってました)。拡張端子が「Thunderbolt3(USB-C)」2系統しかありません。これではACアダプタと外部モニタ繋ぐだけで埋まってしまいます。必然的に、ドッキングステーション等の拡張機材が必要となってきます。というわけで・・・。
ORICO Thunderbolt 3 Aluminum Alloy Docking Station (TB3-S1)
Thunderbolt3の性能をフルに発揮するならやはり同じThunderbolt3対応のドックを使用するのが良いだろうという事で、ORICOのドッキングステーション「Thunderbolt 3 Aluminum Alloy Docking Station (TB3-S1)」を購入しました。(MacBook Air の色に合わせてゴールドが欲しかったが売ってなかった・・・)
主な仕様は下記の通りです。
- Power Delivery 60W (ACアダプタ接続)
- Displayport (8K/60hz) 出力
- Gigabit Ethernet
- SD4.0 UHS-II カードスロット
- USB3.2 Gen1 Type-A x 1
- USB3.2 Gen2 Type-A x 2
- USB3.2 Gen2 Type-C x 1
- Thunderbolt3 (デイジーチェーン用) x 1
・・・てんこ盛りですね。スペック的にはこれ1台繋げばまず困ることは無いかと思います。充電しながら外部モニタ接続できてストレージも拡張できます。またこのドック自体にもデイジーチェーン用のThunderbot3端子があるのでここからさらに拡張が可能です。
ACアダプタ必須のため、持ち運びには不向き
本機はPower Deliveryに対応しており、60Wまでの電力を供給出来ます。またセルフパワー対応ですので消費電力の大きい接続機器にも対応出来ます。が、その分ACアダプタが巨大で持ち運びにはとても向かないかと思われます^^;
映像出力は4K/60Hz対応。変換アダプタでHDMI出力も可能
さすがに8Kのモニタは所有しておりませんので「4K 60Hz」が表示できるか?という観点で映像出力の対応具合をチェックしてみました。使用したモニタは「EIZO EV3237 (DisplayPort)」と「東芝 REGZA Z720X (HDMI)」となります。
下記はDisplayPortから出力したものです。
- Cable Matters 8K DisplayPort ケーブル : OK (EV3237)
- Club3D DisplayPort 1.4 to HDMI 2.0b HDR : OK (Z720X)
いずれも4K/60Hz表示自体はOKでした。ただ、Z720XのHDRはMac側が認識せず、表示出来ませんでした。Windowsでは認識したのでMac側に何か問題があるのかもしれません。
次はThunderbolt3 (デイジーチェーン用) から出力したものです。
- StarTech USB Type-C – DisplayPort変換アダプタケーブル : OK (EV3237)
- Club3D USB 3.1 Type C to HDMI 2.0b HDR : OK (Z720X)
- Anker PowerExpand+ USB-C & HDMI 変換アダプター : OK (Z720X)
同じく表示はOK。HDRについては「Anker PowerExpand+ USB-C & HDMI 変換アダプター」のみ認識され表示可能でした。M1 MACでHDMI出力したい方は本アダプタがオススメかも!?
Thunderbolt3、USB3.2 Gen.x の速度も十分
あまり言及することも無いのですが、特に接続が不安定になるような事も無くしっかり速度も出ています。ちと古いですがUSB 3.2 Gen2接続の「Plextor Ex-1」でベンチを取ってみたところ、公称値にかなり近い速度が出ました。接続端子ごとの速度でいうと「Thunderbolt3 (デイジーチェーン用)」と「USB 3.2 Gen2」がほぼ同速、「USB 3.2 Gen1」は20%程速度が低下する結果となりました。Thunderbolt3対応のSSDで試してみたいところですね。
またRMEのオーディオインターフェース「Babyface」も既にドライバがリリースされており、「ミュージック」アプリにて再生OKでした。
SDカード、LANも問題なし
SDカードは手元に高速のものが無かったので実力はわかりませんが、特に遅いと感じる事はありません。LANも同等で通信跡切れ等は発生しませんでした。
これ一台あればOK!
この手のドッキングステーションは相性が出やすいようで、下手したら全く動かないなんて事もあり得るようです。そんな中でCPUアーキテクチャまで変わったM1 Macでここまでしっかり動くのはなかなか優秀ではないかと思います。持ち運びには厳しいですが自宅でどっしり構えて作業する方には最適ではないでしょうか。