ProtoArc EM01 NL レビュー

Amazon見てたら某高級トラックボールにそっくり(笑)な「ProtoArc EM01 NL」を見つけました。発売直後でクーポン使うと5,260円とお安いこともあり、どんなものかとポチってみたのですが、これが思いのほかよかったのでレビューを。

外見はどう見ても某L社の「M〇 ER〇O」

見ての通りこの「EM01 NL」、外見は某L社の最高級トラックボール「〇X E〇GO」そっくりです。違いとしてはこちらのほうが軽量で、手が当たる部分がプラスチックということでしょうか。この辺はM575っぽさもありますね。

(もう隠してもしょうがないので)「MX ERGO」比べてみると、「EM01 NL」はやはり素材的な安っぽさはあります。ただ樹脂と違って長く使ってもベトとかないというのはメリットでもあります。また若干手のひらが当たる部分が若干滑る感じがあります。このあたりの安定性は「MX ERGO」の方が高いです。

M575 + MX ERGOといった感じ

裏面を見ると・・・

はい、「MX ERGO」使いならおなじみギミックで、本体の角度を0度/20度に切り替えることができます。「MX ERGO」とは異なりこの板は蝶番で固定されおり取り外すことは出来ません。板自体の素材もほぼ同様で、底面はゴム?制になっており、机上でも滑らず安定しています。

角度20度ではこんな感じです。

20度設定。手首にやさしい

角度0度。

0度設定。使う?

まぁこのトラックボールを購入する方は0度にする事はほとんど無いんじゃないかなとも思います。

クリックは静音タイプだが、意外としっかり感あり

クリックはカチカチ音の少ない静音タイプで、押してる感は控えめ。ただこれも安っぽいか言うとそうでもなく、意外としっかり感はありつつ、な程よい感触になっています。職場などでも使いやすいのではないでしょうか。ただホイールは若干音がします。

ボールの転がり具合も良好

ボールは引っ掛かりなく非常にスムーズに転がります。「MX ERGO」の初期ボールよりも良好です。相当うまく調整されているのではないでしょうか。これならぺリックスのボールを買う必要もないかと(笑)

転がり具合が心地よい

無線1台 + Bluetooth2台 に対応

「MX ERGO」は「無線 or Bluetooth を2台」でしたが、こちらは3台まで登録する事が出来ます。またBluetoothの規格も新しいので接続性はこちらの方が高いとまで言えます。というか「MX ERGO」はもう発売されてから7年近いんですね・・・。

切り替えはホイール下のボタンで行えます。この辺りも「MX ERGO」と同じです。①だと無線、②③だとBluetoothとなり、トグル形式で切り替わります。

計3台登録可能

またボールのそばにあるスイッチで解像度の切り替えが可能です。「MX ERGO」では高解像度/低解像度の切り替えのみでしたが、「EM01 NL」は5段階で「上げ下げ」が可能ですので、ちょっと早くしたい/遅くしたい、みたいな調整がすぐに行えます。

USB-C端子なのは良いが、接続部が狭すぎる

ちょっと困ったのが充電用USB-Cケーブル接続部の口径。非常に狭く、これでは殆どのケーブルが入らないのではないでしょうか。一応USB-Cケーブルは付属しているのでそれを使えば問題ないのですが、手持ちのUSB-Cケーブルはほとんど入りませんでした。この点は何とかしてほしいところ・・・。

接続部はもう少しなんとかならなかったのか・・・

ホイールが上下で感触が異なる

ホイールは気持ち重めでガリガリ音が出るタイプなのですが、どうも上下で重さが違うというか、違和感を感じます。特に上方向が若干引っ掛かる感じ。もちろん実使用上は何も問題はないのですが、もうちょっと詰めれば完璧なのになぁと思うところではあります。

「MX ERGO」の1/3の値段とは思えないデキ

「MX ERGO」は現在16,000円程度と「EM01 NL」の3倍です。そう考えるとこの「EM01 NL」のデキはずば抜けてるといえます。もちろん安定感や手の平部分の感触など、「MX ERGO」は高級機ならではの良さがありますが、すでに7年近く経過しておりいまだにMicroUSB端子である事等、若干の時代遅れ感も。

「ProtoArc EM01 NL」はトラックボール初心者が一番最初に手を出すのに最適ではないでしょうか。

Amazon

マルチOS対応メカニカルキーボード「Keychron k8 (JIS配列)」

「M1 Macbook Air」でのプログラミング作業が増えてきたのでMac用のメカニカルキーボードを物色していたところ、日本語配列で良い感じのキーボードが見つかりましたのでレビューしてみます。

Keychron k8

Mac用のキーボードと言えばApple純正の「Magic Keyboard」が定番ですが、どうにもキーストロークが浅く、また十字キーも非常に押しにくいため筆者にはとても耐えられないものでした。

Mac用のメカニカルキーボードがとにかく少ない!

Mac用のメカニカルキーボードというのが非常に種類が少なく、さらにJIS配列まで求めるともう数種類しかないんじゃないかというレベルです。なので選択肢は限られてはいましたが・・・。

ふと見つかったのが「Keychron」というメーカーのメカニカルキーボード「k8」でした。赤軸/茶軸/青軸から選択することができ、十字キーも独立したタイプ、さらにJIS配列モデルが用意されています。Windows/Mac両対応で有線/Bluetooth接続に対応と至れり尽くせりな内容。これは行けると思いポチっと行ってみました。

Windows/Macどちらでも全く違和感ないキー配列

下記は現在Windowsで使用している「FILCO Majestouch 日本語108キーボード・かなあり・黒」ですが、見比べてみるとテンキーを除いた物理的なキー配置がほとんど同じである事が分かるかと思います。

キー配置、サイズ感まで非常に近い

本製品にはWindowsとMacでキーのラベルが異なる箇所に関して、交換可能なキートップが付属しています。筆者はWindows歴が非常に長く、Mac歴が浅い、という状態ですので、キーのラベルはMacにして使う事にしました。こういった使い方の際、キーの配置がこれまでのWindowsキーボート同様というのが非常に助かります。

Windows/Macの切り替えは専用のスイッチで行う

本製品ではWindows/Macの対応を専用のスイッチにより実現しています。例えばWindowsでは「半角/全角」キーがありますが、Macにはありません。このような差を切り替え機能により吸収しています。

本体左サイドにWindows/Mac切り替えスイッチ

慣れれば手探りだけで切り替える事が出来ますので面倒に感じる事もありません。

接続方式は有線/Bluetooth3台

Windows/Macとの接続方式としてはUSB-Cケーブルによる有線接続、およびBluetoothによる無線接続(3台まで)が用意されています。USB接続があるためBIOSの操作にも対応できますね。またゲーム等のシビアな入力を必要とする際にも有線がおすすめです。

筆者はMacとの接続はBluetoothにしています。Macbook Air自体にも当然キーボードが付いていますのでBIOS操作等が必要であればそちらでやればOKですね。また3台までペアリングできますのでiPadも本キーボードで入力できるように設定しました。またBluetoothのバージョンは5.1で、接続安定性、反応速度共に非常に良好です。正直もっと遅延とかあると思ってましたがここもうれしい誤算です。

赤軸はCherry製ではないが良好な打ち心地

これまで使用していた 「FILCO Majestouch」はCherry製の茶軸でしたが、少しカチャカチャ音が気になっていましたので今回静かと言われる赤軸モデルを選んでみました。Cherry製ではなくGateron製のようですが、これが予想外に打ち心地が良く感じました。逆に音はそこまで静かな感じはしませんでしたが・・・。耳につかない角の取れたマイルドな音ですので、周りの迷惑感は減っているかと思います。

静音性に優れているといわれる赤軸互換スイッチ

ちなみに左シフトキー、スペースキー、エンターキーだけ押し心地が異なりますが、これはスタビライザーが装着されている為です。これ、知らない人は不良品とか思ってしまうかもしれないですね・・・。説明書に書いた方が良いかと思いました。

大型のキーは押下圧拡散の為にスタビライザーが装着されている

キーボードの角度は3段階

キーボードの角度付けは3段階で、下記のようなゴム足タイプで調整できます。見辛いかもしれませんが「なし、小型(内側の足)、大型(外側の足)」で調整できます。もう少し角度が付いても良かったかなとは思います。

角度調整は3段階

キーボード本体に高さがあり、パームレスト必須

唯一不満というか気になった点は全体的なキーボード自体の高さです。非常に高く設計されている為、長時間使用する場合はパームレストが無いと腱鞘炎になりかねません。まぁメカニカルキーボードはどの製品もそれなりに高さはあるので仕方ないと言えば仕方ない点ですね。



ヒンジの「締め」に対応したタブレットスタンド「UMUST M001」

UMUST M001

全身アルミ製で高級感もあり、ケース付きのiPadを置いても割と安定してこの時点で結構良い感じなのですが、筆者が気に入ったのは六角レンチにより2か所のヒンジの締め具合を調整できる点。

2か所のヒンジ強度を六角レンチ(付属)で調整可能

この調整機能、他のタブレットスタンドを見ても実はほとんど見かけないんですよね。これがあることにより、この手のスタンドによくある「おじぎ」現象が全く発生しなくなります。それどころかさらに重いモバイルモニタ等を置いてもびくともしなくなります。もちろん、手で角度を調整出来る絶妙な締め具合で、です。

作りの悪いスタンドにありがちな「おじぎ」が全く発生しない

高さ調整機能があれば満点でしたがまぁ贅沢ですかね。というわけで、かっちりしたタブレットスタンドを探している方におススメしておきます。