マルチOS対応メカニカルキーボード「Keychron k8 (JIS配列)」

「M1 Macbook Air」でのプログラミング作業が増えてきたのでMac用のメカニカルキーボードを物色していたところ、日本語配列で良い感じのキーボードが見つかりましたのでレビューしてみます。

Keychron k8

Mac用のキーボードと言えばApple純正の「Magic Keyboard」が定番ですが、どうにもキーストロークが浅く、また十字キーも非常に押しにくいため筆者にはとても耐えられないものでした。

Mac用のメカニカルキーボードがとにかく少ない!

Mac用のメカニカルキーボードというのが非常に種類が少なく、さらにJIS配列まで求めるともう数種類しかないんじゃないかというレベルです。なので選択肢は限られてはいましたが・・・。

ふと見つかったのが「Keychron」というメーカーのメカニカルキーボード「k8」でした。赤軸/茶軸/青軸から選択することができ、十字キーも独立したタイプ、さらにJIS配列モデルが用意されています。Windows/Mac両対応で有線/Bluetooth接続に対応と至れり尽くせりな内容。これは行けると思いポチっと行ってみました。

Windows/Macどちらでも全く違和感ないキー配列

下記は現在Windowsで使用している「FILCO Majestouch 日本語108キーボード・かなあり・黒」ですが、見比べてみるとテンキーを除いた物理的なキー配置がほとんど同じである事が分かるかと思います。

キー配置、サイズ感まで非常に近い

本製品にはWindowsとMacでキーのラベルが異なる箇所に関して、交換可能なキートップが付属しています。筆者はWindows歴が非常に長く、Mac歴が浅い、という状態ですので、キーのラベルはMacにして使う事にしました。こういった使い方の際、キーの配置がこれまでのWindowsキーボート同様というのが非常に助かります。

Windows/Macの切り替えは専用のスイッチで行う

本製品ではWindows/Macの対応を専用のスイッチにより実現しています。例えばWindowsでは「半角/全角」キーがありますが、Macにはありません。このような差を切り替え機能により吸収しています。

本体左サイドにWindows/Mac切り替えスイッチ

慣れれば手探りだけで切り替える事が出来ますので面倒に感じる事もありません。

接続方式は有線/Bluetooth3台

Windows/Macとの接続方式としてはUSB-Cケーブルによる有線接続、およびBluetoothによる無線接続(3台まで)が用意されています。USB接続があるためBIOSの操作にも対応できますね。またゲーム等のシビアな入力を必要とする際にも有線がおすすめです。

筆者はMacとの接続はBluetoothにしています。Macbook Air自体にも当然キーボードが付いていますのでBIOS操作等が必要であればそちらでやればOKですね。また3台までペアリングできますのでiPadも本キーボードで入力できるように設定しました。またBluetoothのバージョンは5.1で、接続安定性、反応速度共に非常に良好です。正直もっと遅延とかあると思ってましたがここもうれしい誤算です。

赤軸はCherry製ではないが良好な打ち心地

これまで使用していた 「FILCO Majestouch」はCherry製の茶軸でしたが、少しカチャカチャ音が気になっていましたので今回静かと言われる赤軸モデルを選んでみました。Cherry製ではなくGateron製のようですが、これが予想外に打ち心地が良く感じました。逆に音はそこまで静かな感じはしませんでしたが・・・。耳につかない角の取れたマイルドな音ですので、周りの迷惑感は減っているかと思います。

静音性に優れているといわれる赤軸互換スイッチ

ちなみに左シフトキー、スペースキー、エンターキーだけ押し心地が異なりますが、これはスタビライザーが装着されている為です。これ、知らない人は不良品とか思ってしまうかもしれないですね・・・。説明書に書いた方が良いかと思いました。

大型のキーは押下圧拡散の為にスタビライザーが装着されている

キーボードの角度は3段階

キーボードの角度付けは3段階で、下記のようなゴム足タイプで調整できます。見辛いかもしれませんが「なし、小型(内側の足)、大型(外側の足)」で調整できます。もう少し角度が付いても良かったかなとは思います。

角度調整は3段階

キーボード本体に高さがあり、パームレスト必須

唯一不満というか気になった点は全体的なキーボード自体の高さです。非常に高く設計されている為、長時間使用する場合はパームレストが無いと腱鞘炎になりかねません。まぁメカニカルキーボードはどの製品もそれなりに高さはあるので仕方ないと言えば仕方ない点ですね。



M1 MacBook Air (2020) + Thunderbolt3 ドック「ORICO TB3-S1」

筆者は俗にいうApple信者ではありませんが、iPhone、iPad、Apple Watch、MacBook Proを所有していると言うとほぼ間違いなく信者扱いされます。自覚のないヤバい信者ということなのでしょうか・・・。

さて、いざ使い始めると早くも致命的な事に気が付きます(ウソです、買う前から知ってました)。拡張端子が「Thunderbolt3(USB-C)」2系統しかありません。これではACアダプタと外部モニタ繋ぐだけで埋まってしまいます。必然的に、ドッキングステーション等の拡張機材が必要となってきます。というわけで・・・。

ORICO Thunderbolt 3 Aluminum Alloy Docking Station (TB3-S1)

ORICO Thunderbolt 3 Aluminum Alloy Docking Station (TB3-S1)

主な仕様は下記の通りです。

  • Power Delivery 60W (ACアダプタ接続)
  • Displayport (8K/60hz) 出力
  • Gigabit Ethernet
  • SD4.0 UHS-II カードスロット
  • USB3.2 Gen1 Type-A x 1
  • USB3.2 Gen2 Type-A x 2
  • USB3.2 Gen2 Type-C x 1
  • Thunderbolt3 (デイジーチェーン用) x 1

・・・てんこ盛りですね。スペック的にはこれ1台繋げばまず困ることは無いかと思います。充電しながら外部モニタ接続できてストレージも拡張できます。またこのドック自体にもデイジーチェーン用のThunderbot3端子があるのでここからさらに拡張が可能です。

SDカード、LAN端子、各種USB端子、DisplayPort端子とてんこ盛り
ACアダプタ端子、PCとの接続用TB3端子、デイジーチェン用TB3端子を備える

ACアダプタ必須のため、持ち運びには不向き

本機はPower Deliveryに対応しており、60Wまでの電力を供給出来ます。またセルフパワー対応ですので消費電力の大きい接続機器にも対応出来ます。が、その分ACアダプタが巨大で持ち運びにはとても向かないかと思われます^^;

でけぇなオイ

映像出力は4K/60Hz対応。変換アダプタでHDMI出力も可能

さすがに8Kのモニタは所有しておりませんので「4K 60Hz」が表示できるか?という観点で映像出力の対応具合をチェックしてみました。使用したモニタは「EIZO EV3237 (DisplayPort)」と「東芝 REGZA Z720X (HDMI)」となります。

下記はDisplayPortから出力したものです。

いずれも4K/60Hz表示自体はOKでした。ただ、Z720XのHDRはMac側が認識せず、表示出来ませんでした。Windowsでは認識したのでMac側に何か問題があるのかもしれません。

次はThunderbolt3 (デイジーチェーン用) から出力したものです。

今回唯一HDR対応を検出できた「Anker PowerExpand+ USB-C & HDMI 変換アダプター」
さすがAnkerと言うべきか、2000円でしっかりHDRに対応してます

Thunderbolt3、USB3.2 Gen.x の速度も十分

「Thunderbolt3 (デイジーチェーン用)」での速度。「USB 3.2 Gen2」もほぼ同じ。
「USB 3.2 Gen1」 では20%ほど速度が低下

またRMEのオーディオインターフェース「Babyface」も既にドライバがリリースされており、「ミュージック」アプリにて再生OKでした。

SDカード、LANも問題なし

SDカードは手元に高速のものが無かったので実力はわかりませんが、特に遅いと感じる事はありません。LANも同等で通信跡切れ等は発生しませんでした。

これ一台あればOK!

この手のドッキングステーションは相性が出やすいようで、下手したら全く動かないなんて事もあり得るようです。そんな中でCPUアーキテクチャまで変わったM1 Macでここまでしっかり動くのはなかなか優秀ではないかと思います。持ち運びには厳しいですが自宅でどっしり構えて作業する方には最適ではないでしょうか。