Acer Nitro 5 AN515-58-N76Z46/6 レビュー

4年近く前に購入したサブマシン「ASUS ROG Zephyrus G14 GA401IV」ですが、ここ最近のゲームはフルHDでも相当厳しくなっており、ぼちぼち乗り換えかなということで楽天でセールしていた「Acer Nitro 5 AN515-58-N76Z46/6」をこの度購入いたしました。

スペックは以下のようになっております。

  • CPU : インテル® Core™ i7-12650H
  • メモリ : 16GB (DDR5-4800)
  • 記憶媒体 : 1TB NVMe SSD
  • グラフィックス : nVidia RTX 4060 Laptop
  • ディスプレイ : 15.6インチ 1,920 × 1,080 165Hz
  • 重量 : 2.5kg

お値段は151,840円、RTX 4060 Laptop を積むノートとしてはなかなかお買い得ではないでしょうか。ちなみに13世代を積んだ新型もぼちぼち発売されているかと思います。12世代と13世代の性能差は僅かですので、最新でなくても良いのであれば安くなった12世代版がおすすめです。

Acer Nitro 5 AN515-58-N76Z46/6

ノートPCとしては拡張性良し

さすがにデスクトップ並とは行きませんが、USB4を始めとする主要な端子は供えられており、周辺機器の接続で困ることはありません。

左側面

  • USB 3.2 Gen1 (5Gbps) Type-A x 1
  • Ethernet RJ-45 (1Gbps)
  • イヤホン端子

右側面

  • USB 3.2 Gen2 (10Gbps) Type-A x 2

背面

  • USB 4 Gen 3×2 (40Gbps) Type-C x 1
  • HDMI
  • DC

公式サイトには背面のUSB-CはThunderbolt4対応と記載があるのですが、デバイスマネージャを見る限りはThunderbolt4の表示は見えず、USB4デバイスしか見えません。チップセットドライバなどを最新化しましたが変わらず。やはりこの値段帯でTB4フル対応はちと無理があるのでしょうか・・・ただここは公式サイト記載の仕様と異なるので修正して欲しいところ。

一応、USB4として速度がしっかり出るか?Thunderbolt4対応のSSDエンクロージャーを用いて速度を計測してみました。

  • SSD : Acer (エイサー) Predator GM7-2TB
  • エンクロージャ : ACASIS TBU405Pro M1
USB4としての要件は満たしていそう

読み書き共に20Gbpsを超える速度が出ていますのでUSB4の基準は満たしているようです。

また贅沢を言えばLANは2.5Gbps対応にして欲しかったところですが、エントリーモデル(?)なのでそこは我慢でしょうか。またSDカードスロットも無いのでそこもマイナスポイントかもしれません。

内部の拡張性も充実 (保証は切れるけど)

内部のストレージやメモリについては普通に汎用品を使用しており、カスタマイズ可能です。ただ、開ける際に保証のシールを剥がすことになりますので、正規の保証は受けられなくなりそうです。この辺りは自己責任となります。(増設用のSATAケーブルを同梱しておいて分解するなってのも変な話ですが(笑))

① : 元から装着されている1TB SSD
② : NVMe M.2 (2280) 追加用
③ : SATA 追加用

筆者は③にCFDの「SSD1TB CSSD-S6L1TMGAX」を追加しています。
(撮影時期の都合で映っていませんが②にもキオクシアの「EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N」を追加しています)

ストレージを2台追加可能

メモリはDDR5-4800MHzが2枚で交換可能です。筆者はCORSAIRの「CMSX32GX5M2A4800C40 (16GB x 2)」に入れ替えました。

メモリの交換も容易

無事SSD3台、メモリ32GBを認識しています。

ノートPCではなかなか見られない、内部 SSD 3台構成

想像以上のゲーミング性能

今回最も驚いたのがゲーミング性能で、デスクトップと遜色ないパフォーマンスを発揮しています。以前の「ASUS ROG Zephyrus G14 GA401IV」で積んでいた「RTX 2060 Max-Q」がデスクトップ用の半分くらいの性能しかなかった(Core数等も少ない)ことに対し、「RTX 4060 Laptop」はデスクトップ版とコア数などが全く同じになっているので、電力さえ掛ければ最大限に実力を発揮できます。

試しに鉄拳8をフルHDの最高画質でプレイしてみましたが、60fpsをキープしたまま、快適にプレーできています。さすがにファンはそれなりに回りますが、ゲーム音を出していればあまり気にならないかと思います。また意外と熱風が噴き出す、といった事もなく熱暴走も起きません。これなら解像度をもう一つ上げてもいけそうな雰囲気です。ストリートファイター6も同様にフルHD、最高設定で行けます。

最新のゲームでもフルHDであれば最高画質でプレイ可能

また、HDMIを介しての外部ディスプレイ接続においては4K 144Hzに対応しており、作業的な用途にも十分耐えられます。

外部4Kディスプレイで作業効率を向上

ちなみにUSB4を通しての映像出力は内部グラフィック側が使用されるため、4K 144Hzは出力出来ないようです。USB-C一本で接続できることを生かし、液タブ等を繋ぐのも良いかもしれません。

ACアダプタデカ過ぎ問題

これはもう定番というか、これだけ性能出る以上は避けられない問題ですね・・・。
ACアダプタがやたらデカいです。ぼちぼちGaN等で小型化を図ってほしいものですが、この消費電力でGaNにするとおそらく2万ほど値段が上がってしまいそうです。本体が2.5kgあり、アダプタもコード含めて1kg近くあるので気楽に持ち運び、とはいかなそうです。

またバッテリーでは十分な性能を発揮できず、2時間も持たずに切れてしまいます。バッテリー駆動時は設定を低くするなどの工夫も必要です。

これまで見た中でもトップクラスのデカさ

おまけ : Ubuntu 24.04 LTS を入れてみた

つい最近リリースされたばかりの「Ubuntu 24.04 LTS」をインストールしてみました。こちらも何も問題なくインストールが完了し、RTX 4060もしっかり認識されております。

Ubuntu 24.04 LTS もすんなりインストール完了

というわけで、「Acer Nitro 5 AN515-58-N76Z46/6」のレビューでした。数年前の私なら「ゲーミングノートはやめておけ」と言ってたところですが、今のゲーミングノート(RTX 4060 搭載)であれば「普通に買ってOK」と言えます(笑)。もちろんメインはデスクトップ、という点はこれからも変わりませんが、サブとしては全然ありです。