「Character Creator 3」 で作成したキャラをUnityに登場させる

前回「Reallusion 「Character Creator 3」で遊んでみる」で作成したオリジナルキャラクターをUnityへ登場させてみます。

Character Creator 3

まずは「Character Creator 3」からFBXファイルをエクスポートします。メニューから「File」→「Export」→「FBX (Clothed Character)」を選択します。

FBXのエクスポート

プリセットに「Unity 3D」があるので選択します。今回はアニメーションは無くキャラクターも出るだけですので「FBX Options」は「Mesh」のみとしています。また「Delete Hidden Faces」にチェックを入れると「服等で見えない箇所」のポリゴンが見えなくなり、モデルが若干軽量になります。

出力プリセットには「Unreal」や「Blender」もある

「Export」ボタンを押下すると下記のダイアログが表示されますが、気にせず「OK」を押下します。

一度エクスポートするとCC3には戻せないよ、とのこと。気にしない

ファイルの保存場所を聞かれるので適当な場所に保存。

出力先はどこでもOK

Unityに移ります。エディターのバージョンは「2021.2.6f1」を使用。今回は新規に「URP (Universal Render Pipeline)」でプロジェクトを作成しました。

今回は軽量の「URP」プロジェクトを使用

「Character Creator 3」で作成したキャラクターを「Unity」へインポートする際は「Reallusion」が提供するスクリプト「 Auto Setup for Unity 」を通して行います。最新版は「github」にて公開されています。緑色の「Code」ボタンを押下し、「Download ZIP」からダウンロードできます。

最近オープンソース化しました

まずは先ほどダウンロードした「Auto Setup for Unity」を「Unity」へインポートします。zipファイルを解凍し、生成された「Auto-Setup-for-Unity-main」フォルダを「Unity」の「Assets」フォルダにドラッグ&ドロップします。

インストールはドラッグ&ドロップのみでOK

インポートするとスクリプトのビルドが走ります。ビルドが正常に完了すると「CC_Assets」というフォルダが生成されます。

次は「Character Creator 3」で作成したキャラクターをインポートします。「Character Creator 3」でエクスポートしたファイルを適当なフォルダに格納し、そのフォルダごと「CC_Assets」フォルダにドラッグ&ドロップします。

インポートもドラッグ&ドロップ

インポートしたモデルはプレハブ化されます。ひとまずシーンに放り込んでみます。ざっと見た感じテクスチャ等も正しく表示されているように見えます。

取りあえずシーンに放り込んだ状態。それらしく表示されている

アップにして表示してみるとなんか肌がおかしい?なんか乾燥感というかパサパサ感というか・・・。リアルと言えばリアルなのかもしれません。

なんかパサパサしてる・・・

見た感じノーマルマップが効き過ぎな印象ですので「Normal Map」の値を「0.25」に下げてみました。肌が滑らかになりました。この辺は好みです。

美肌効果を適用(?)

髪の毛もなんか変ですね、インナーカラーが入ったような表示になっています。ジオメトリも透過度がおかしいのか、髪の毛の途中で別のメッシュが割り込んだような表示に・・・。

頭頂部から耳の上あたりにかけてインナーカラーのような表示が見える

インナーカラーのような現象は「smoothness」を落とすことで改善されました。が、透過度絡みの現象はパラメータ調整だけでは修正出来ませんでした。シェーダーレベルで弄らないとダメそうな感じです。

「smoothness」を落とすことで多少自然に

「URP」では仕方ないところではありますが、影の映り方も少し変ですし、シャドウアクネも至る所に発生しています。「Directional Light」の「Shadows」にて、「Depth」や「Nomal」を弄ることで多少改善出来ますが、これ以上拘るなら「HDRP (High Definition Render Pipeline)」を使用した方が良いでしょう。

URPは影の品質があまり良くないので一苦労・・・

最後にポストプロセスで仕上げて絵的にはこんな感じになりました。コントラストや彩度が増し、最近のゲームっぽさ(?)が出たのではないでしょうか。

簡単ですが「Post Process」で仕上げ

無料のアセット「Starter Assets – Third Person Character Controller」をインポートし、取り込んでみました。※「URP」で使用する場合はマテリアルの変換が必要

アクションゲーム風?

インポートスクリプトはもう少し改善の余地がありそうですが、おおむね良い感じにインポートされているかと思います。次は「Unreal Engine」の方も試してみたいですね。

Reallusion 「Character Creator 3」で遊んでみる

Character Creator 3

仕事の関係もあり最近Unityを弄っているのですが、ある程度覚えてきて「仮想世界で人型キャラを動かしたい」という欲が出てきました。

イメージとしては「Skyrim」等をプレイしてる方にはおなじみの「キャラクターエディット」の高性能版という感じで、顔なり体格なりを相当細かく弄ることができます。

で、やはり「skyrim」等をプレイしている方なら絶対経験あるかと思いますが、これで美人キャラ作れる!とか思って散々頑張っても大抵ロクなキャラが生まれません。

DAZ3Dキャラクターのインポートも可能なので、結局オリジナルは諦めてインポート中心で作っていたのですが、最近このソフトに「化粧」機能が付きまして、これはひょっとしてと思って試してみたところ、そこそこ良い感じのキャラが作れるようになりました。

とりあえず化粧でどのくらい変わるのか?を検証するため、「Character Creator 3」を起動した直後に出てくるデフォルトの人に化粧を入れてみます。レンダリングは「Iray Render Plug-in」を使用しています。

まずは「Character Creator 3」を起動した直後に出てくる女性

初期状態では海外のゲームありがちな、かなり怖めの女性キャラクターが表示されます

スキンヘッドでちょっと怖い感じです・・・。試しに髪を載せてみます。「Hair Builder」に含まれる髪型をそのまま使用しました。

髪があるだけで大分印象が変わりました

これだけでも大分怖さは無くなり、まぁモブキャラとして街を歩いている女性キャラクター位(?)にはなったかと思います。

まずは「Foundation (ファンデーション)」。いわゆる下地ですね。

ファンデーションを適用。顔全体が明るくなった(と思います)

弱めのモノを使用したので分かりづらいかもですが、全体的に顔が明るくなりました。

続いて「Contour (コントゥア)」。ハイライトやシェーディングを使って顔に陰影を付ける事で、小顔に見せたりシャープに見せたりといった効果があります。

コントゥアを適用。顔の輪郭が強調されました

次は「Blush (チーク)」。自然な血色感をプラスする事で華やかさを与えます。なんか化粧の宣伝みたいになってきました・・・。

チークを適用。自然な血色が追加されました

次は「Highlight (ハイライト)」。顔に立体感とツヤ感を与えます。正直違いがあまりないように見えますがこだわる女性には必要なのでしょう。きっと。

ハイライトを適用。正直よく分からりません

次は「Eyeliner (アイライナー)」。目の形を大きく、ハッキリと見せます。ここで大分印象が変わります。

アイライナーを適用。目が大きく、ハッキリしました

次は「Eyeshadow (アイシャドウ)」。立体感や印象、また眉と目の距離を近く見せる等の効果があるようです。

アイシャドウを適用。適用した方が良く見えるのでやっぱり必要なんだと思います

次は「Eyelash (つけまつげ)」。アイライナーと同じような効果があるようです。これは結構印象が変わるのでオススメか!?

確かに印象が変わります。目がかなり大きく見えるようになりました

最後に「Lip Makeup (口紅)」。チーク同様、血色の良さを出すためのようです。個人的にはあまり赤の強い口紅が好きではないので薄めのモノを選択しました。

ちょい薄めなのでわかり辛いですが、血色がよくなった気がします

というわけで完成です。初期状態と完成形を並べてみます。確かに美人化していると思います。なんかセレブっぽい感じになりました。

化粧なしVersion
化粧ありVersion

アイドル等の顔を参考に若干デフォルメを入れつつ、日本人風(?)なオリジナルキャラクターを作成してみました。ベースはデフォルトの女性モデルですが、モーフパラメータをかなり弄ってます。一応化粧無しでもそれなりに見えるように頑張ったつもりです・・・。

オリジナルキャラ 化粧なしVersion
オリジナルキャラ 化粧ありVersion

(世の女性が化粧に力を入れる理由が分かった気がします・・・)

「Character Creator 3」には「Headshot」と呼ばれる、写真をもとにキャラクターを作成する機能もプラグインで対応しています。自身の顔を取り込んで特殊メイクしてゲームに登場させる、なんてのも面白そうです。欠点はプラグインをいくつか入れないと(購入しないと)それなりのキャラは作れない、といった所でしょうか・・・。この手のソフトは結構出費が嵩みますね^^;

次回は作成したキャラをUnityへ登場させてみようかと思います。